asagi diary

浅葱色が好きな筆者が、夢中になる絵本や小説のこと、猫や海水魚の事、日常で気になったことを発信する雑記ブログ

島や田舎暮らしのミステリー。大自然の中で交差する人の想い。3選

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 島暮らしや田舎暮らし、憧れますが実際どうなのかしら?そんな風に思った事はありませんか?

 ここでは、ちょっぴり怖かったり、島の風習やしがらみが出てくるミステリーをご紹介します。色々な想いがある事を、知れますよ。

 

1.島はぼくらと   辻村深月


島はぼくらと (講談社文庫) [ 辻村 深月 ]

 瀬戸内海の冴島に、幻の脚本を探しに、いかにも怪しい自称作家の霧崎ハイジがやってきます。果たして、その脚本はどこにあるのでしょうか?島のしががらみ、火山の噴火により離ればなれになった友人。島の兄弟のちぎりなど、島に生きているならではの出来事や、島を守る人の想いは少しだけわかったような気がします。この島は、シングルマザーにも相性がよいのです。反対に、島に医者がなかなか来ない現実。人をつなぐ仕事。美しい海や山を背景に、人それぞれ想いは違い、奮闘する生き様を描いた作品。読み応えがかなりあります。

 

2.望郷  湊かなえ


望郷【電子書籍】[ 湊かなえ ]

 6編からなります。全てのストーリーが、瀬戸内海の白網島の話。「みかんの花」では、父が死に母と娘二人がみかん畑で生計を立てていました。島には本土へとつながる、橋が完成します。喜ぶ人と、不安になる人。交通量が増え、島には釣り客や工事関係者が増えました。ある日、姉美香子は健一くんと駆け落ちします。東京へいき、有名な作家になる。都会へ行きたかったけど、認知症の母一人を残しては行けずねたんでいた妹。姉は昔この島でみる夕日が好きだったのに。

 白網島閉幕式のため、宮下邦和くんが姉と連絡をとり、姉が数年ぶりに帰ってきた、その目的とは一体何だったのでしょうか?そして、なぜ駆け落ちしたのか、その真相とは果たして?

 ドラマ化されたこのミステリー。必見です!

 

3.ワルツを踊ろう  中山七里


ワルツを踊ろう (幻冬舎文庫) [ 中山七里 ]

 溝端了衛は、父が亡くなって西多摩郡依田村竜川地区にある実家に、都会から引っ越してきました。溝端の唯一の趣味はクラシック鑑賞で、スピーカーにもこだわりを持ち、スピーカーから曲を聴く事のが至福の時なんです。

 非常に小さな集落で7戸の住居があります。畑仕事を皆している、お年寄りの集落であり、生まれた時から住んでいる人ばかりです。引っ越しの挨拶に行った時から、独特の雰囲気を感じたのでした。溝端は仕事を退職してから来たので、仕事を持たない奴はダメだと、皆顔を合わせる度に言ってきます。村八分にされている能見に優しい言葉をかけられていくうちに。徐々に親しくなり悩みを打ち明けていったのです。唯一の理解者である能見は、妻子を結核で亡くしていることをある日知りました。

 村に馴染もうと努力する日々。美味しい野菜をネットで販売しようと挑戦しましたが、失敗に終わります。しかもその損益を自腹で支払う事になり、金銭面でも精神面でもどんどんと追い詰められていきます。石で窓を割られたり、スピーカーを銃でうたれたり、終いには愛犬が殺されたりもします。溝端の気持ちで読むと、苦しくて辛くて何をやっても上手くいかないのは、こういう状況なんだなと、やるせない気持ちになります。

 いつしかネット通販のブログに愚痴を綴るようになり、復讐の日を待ちます。

 果たして、了衛が気が狂っていたのか、気が狂っていたのは村人たちなのか?驚愕の真実が、明らかに!あなたはこの続きを、知りたくはありませんか?

 

まとめ

 すさまじいミステリーを読んでしまうと、怖い土地なのかな?と勘違いをしがちですが、そんな事はないと信じたいです。誰が味方で、誰が敵なのか。しきたりや風習は、その土地ならではであり、そこに重きを置いている人々を忘れてはならないのだなと、実感しました。どの作品も面白くて一気に読みたくなりますよ。おススメです!